ご好評につき!ではないが、また岐阜県大垣市のお話。
私が住んでいた、3LDKのアパートの庭(洗濯物干すとこ)みたいな
ところに、ある夜1匹の猫が迷い込んだ。
ガリガリに痩せ細り、薄汚れ、今にも倒れてしまいそうであったが、
よく見ると両目の色が違い(オッドアイとかって言うんですかね)、
元々は白かったであろう、やわらかそうな毛並みは何かしらの
気品を感じさせるようでもあった。
悲しそうな目線を送るその猫に私は歩み寄ろうとしたが、
それを許そうとせず、かといって遠くへ逃げる訳でもなく、
常に2~3mの距離を保ち私を見つめていた。
「腹でも減ってるのかな?」
そんな私は、
猫のエサ = 魚
という安易な考えで、
当時栄養失調であった貧乏な私の大事な主食『さんま缶』を
その猫に与えた。
猫は警戒心を解こうとはせず、なかなか食べてはくれなかったが、
約1時間後、ようやく『さんま缶』を完食し私のもとを去っていった。
その後も猫は、毎日毎日私のもとにやってきた。
そのたびに、私は自分の食事を削り、大事な主食の『さんま缶』
を与え続けた。
そして1週間後、猫もたいぶ私に慣れ、『さんま缶』を与える行為が
当たり前の光景になっていた矢先、ある日ヤツはタレのみを舐め
去っていった。
「体調でも悪いのかな?」なんてことを思い、翌日も与えると、
今度は匂いを嗅ぐだけで、去っていった。
そしてその翌日は、匂いを嗅ぐこともなく私の足元で
「フガー!」と唸って、ふてぶてしく去っていった。
翌日も、翌々日も・・・・・しかも態度は日に日にふてぶてしく・・・・・
「飽きたのか、もっといいモンよこせと言ってるのか知らないが、
私はこれを3日に1回、主食としておいしく食っている。
それを削ってまで食わせてやってるのに、この生意気なヤツめ!」
ということで翌日から、『さんま缶』の代わりに『水入りペットボトル』
を置き、
「人間の高カロリーな食べ物食べて糖尿病にでもなっちゃえ!」
と唱えると同時に、岐阜という街が心底嫌いになりました。
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